試合結果

2011年8月6日 14:00

AC Milan
24' (2nd half) Boateng
15' (2nd half) Ibrahimovic
Inter
22' Sneijder
主審 Nicola Rizzoli / 副審 Copelli, Grilli / 第4審判 Mazzoleni
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ハビエル・サネッティ
5.44
5.44
デヤン・スタンコヴィッチ
5.77
5.77
ジュリオ・エスピンドラ
5.24
5.24
ワルテル・サムエル
5.68
5.68
クリスティアン・キヴ
4.62
4.62
チアーゴ・モッタ
5.42
5.42
ジョエル・チュクウマ・オビ
7.37
7.37
サミュエル・エトオ
4.51
4.51
ヴェスレイ・スナイデル
6.79
6.79
アンドレア・ラノッキア
5.51
5.51
ジャンパオロ・パッツィーニ
4.96
4.96
マルコ・ファラオーニ
5.18
5.18
ルク・カスタイニョス
6.18
6.18
リカルド・アルバレス
6.47
6.47
チーム<br>平均点 5.65
3 枠内シュート 2
4 枠外シュート 7
20 ファウル 14
0 CK 2
3 オフサイド 3
49% ポゼッション 51%
DA IMPLEMENTARE
勝(1) 分(0) 敗(1)

[北京] インテルの前半は最高のものだった。スナイデルのゴールも見事なものだった。だが、それだけでは十分でなかった。ミランがTIMスーパーカップ2011の勝利を逆転でものにした。ズラタン・イブラヒモヴィッチとケヴィン・プリンス・ボアテングのゴールの前にインテルは屈したのである。インテルは前半の35分間、ゲームのペースを握っていた。だが、ハーフタイムに入る9分前あたりから、ミランが攻勢に出始めていたのも確か。インテルにとって快調な滑り出しの利点を最大限に生かせなかったのは悔いが残るところ。ジェンナーロ・ガットゥーゾに退場処分が科せられなかったことも不可解。インテルにとっては北京での試合は2年前のラツィオ戦と同じ結果になってしまった(ラツィオにも1-2で負けている)。ロスタイム4分でのエトオのゴールが果たして本当にオフサイドだったのか、悔しさと疑問は残る。

前半:ゲームはダービーならではの激しい様相を呈した。試合開始22秒後にいきなりボアテングがモッタにファウル。その1分40秒後に同じことが繰り返されるという肉弾戦。ガスペリーニは、この大事な試合に、3-5-1-1というシステムで臨んだ。エトオの背後でスナイデルを自由動かすという戦術である。一方、アッレグリは昨シーズン同様に4-3-1-2、イブラのパートナーとしてパトではなくロビーニョを選択した。5分に最初のシュートを打ったのはスナイデル、ボールはクロスバーのわずか上に外れた。一方、ミランも応酬。6分に、イブラのパスにロビーニョが反応、シュートを打つが外れる。両者がボールを奪った瞬間に縦への攻撃を試みるといったスリリングな展開。両チームともDFラインを高くして積極的な守備を行った。インテルに関しては左サイドからの攻撃が目を引いた。特にオビの溌剌としたプレーは目立った。インテルは相手のボールを巧みに奪って攻撃に転じた。カウンターアタック、アルバレスからエトオへのパスなどインテルの好プレーが目立った。ミランはボールをコントロール出来ずに前半を終えた。ボールポゼッションを諦めたかのような印象を与えていた。スタンコヴィッチは木曜日の練習でケガをしてこの日の出来が心配されていたが、前半はDFラインの前で壁になりプレッシングの軸として見事に機能した。“ドラーゴ”はインテル2本目のシュート(エリア外からのロングシュート)を18分に打っている。20分に“ダービーらしい”瞬間が来た。ガットゥーゾが汚いタックルでアルバレスを倒した。さらに、その数分後、今度はオビを倒したのだ。エリア周辺でのオビへのファウルで当然2枚目のイエローかと思われたが、リッツォーリ主審はミランに対して寛大だった。だが、スナイデルはこれを許さなかった。スナイデルの蹴ったFKにアッビアーティの手はわずかに触れたように見えたが、シュートを止めるには十分ではなかった。スナイデルのシュートは強く正確であったのだ。22分の時点でインテルは貴重な先制点を奪ったのである。1点のリードでゲームは落ち着きを見せた。だが、同時に、インテルの攻撃のリズムが低下したとも言える。ミランの攻撃が活発になったのだ。インテルのDFラインが下がり、ミランが相手ゴールから22メートルくらいのところまでボールを運べるようになったことは大きなこと。35分、ミランのエリア周辺でアルバレスとスナイデルがパス交換、アルバレスガ左足でシュート打つが、バーの上に外れた。37分、エトオは右足でシュートを打つが、アッビアーティがグラウンドに身を提して、これを防ぐ。39分、ロビーニョは左サイドを突破、ボアテングにクロスをフィードするが、ボアテングのキックはうまくミートせず、ボールはジュリオ・セザルがキャッチした。40分にミランに決定的チャンスが訪れる。サイドからのアバーテのクロスにイブラが頭で合わせたが、ボールはポストを叩いた。前半は1-0でインテルがリードして終了した。

後半:ガスペリーニはシステムを変えたようだ。サネッティをサイドバックに下げると同時にアルバレスのポジションもやや下げて、4-4-1-1で後半に臨んだのだ。DFラインを4枚にして、サイドからの攻撃を防ぐ、特に、サイドからクロスを上げさせないという考えに基づいたシステム変更だったのだろう。後半のゲーム展開からスペクタクル性は消えた。全体的にフィジカル面で強調されるゲーム展開となった。ミランの選手がエリア内に入ってくる場面は増えた。7分には、セードルフがシュートを打つ。インテルにとって危険な場面も増えてきた。8分にはスナイデルもシュート打つが、サイドに外れる。どちらのシュートも入ってもおかしくないものだった。アッレグリはイブラにボールを集めるよう指示を出したのだろう。その結果、15分に同点ゴールが生まれる。イブラはエリア周辺でインテルのDFを倒してファーに開いてクロスを待った。明らかなファウルをしてフリーになったイブラに、セードルフからの絶妙なクロスが入った。イブラがヘッドでこれに合わせて同点ゴールをゲットしたのだ。ダービーらしい緊張あふれるゲーム展開となった。インテルは、だが、前半の勢いを失っていた。プレー全体にナーバスさも感じられた。一方、ミランはゲームリズムを上げてきた。前半にも垣間見たサイドからのクロスが決定的な瞬間を生むことになるのだ。24分、アバーテからのクロスをエリア周辺で巧みにフリーになっていたパトがコントロールしてシュート。ジュリオ・セザルは辛うじてこのシュートを弾いたが、そのボールがポストに当たり、こぼれたところに、ボアテングが飛び込んだ。キヴが必死にボールに行ったが、ボアテングの動きが勝った。ボアテングはスライディングシュートでゴールネットを揺らした。ミラン2-1。インテルはパッツィーニを投入して点を取る体制に入った。だが、インテルの面々は前半でエネルギーを消耗していたかのようだった。ミランはカバーリングをしっかりし、冷静に状況に対応した。エトオの動きも精彩を欠くようになっていた。ガスペリーニはカスタイニョスを投入、右サイドに据えた。オビに代わってファラオーニを投入、左サイドに据えた。スナイデルをレジスタのポジションに下げた。インテルは最後の15分間、人間とシステムを変えて反撃を企てた。だが、ガスペリーニが期待するような動きは感じられなかった。本当に悔しい負けとなってしまった。



ミラン対インテル 2-1
得点者:前半22分 スナイデル、後半15分 イブラヒモヴィッチ、24分 ボアテング

ミラン:32 アッビアーティ;20 アバーテ、13 ネスタ、33 チアーゴ・シウヴァ、19 ザンブロッタ;8 ガットゥーゾ(後半30分、23 アンブロジーニ)、4 ファン・ボンメル、10 セードルフ;27 ボアテング(後半37分、28 エマヌエルソン);70 ロビーニョ(後半17分、7 パト)、11 イブラヒモヴィッチ
控え選手:1 アメーリア、76 イェペス、25 ボネーラ、99 カッサーノ
監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

インテル:1 ジュリオ・セザル;23 ラノッキア、25 サムエル、26 キヴ;4 サネッティ、8 チアーゴ・モッタ、5 スタンコヴィッチ(後半29分、7 パッツィーニ)、20 オビ(後半36分、30 カスタイニョス);11 アルバレス(後半18分、37 ファラオーニ)、10 スナイデル、9 エトオ
控え選手:12 カステッラッツィ、44 ビアンケッティ、77 ムンタリ、27 パンデフ
監督:ジャン・ピエロ・ガスペリーニ

主審:ニコーラ・リッツォーリ(ボローニャ)
警告:前半19分 ガットゥーゾ、後半16分 スナイデル、19分 ザンブロッタ、33分 ボアテング、40分 アンブロジーニ
ロスタイム:前半1分、後半5分

   広報部 

先発メンバー

Abbiati 1 Julio Cesar
Abate 23 Ranocchia
Nesta 25 Samuel
Thiago Silva 26 Chivu
Zambrotta 4 Zanetti
Gattuso 8 Motta
Van Bommel 5 Stankovic
Seedorf 20 Obi
Boateng 11 Alvarez
Robinho 10 Sneijder
Ibrahimovic 9 Eto'o

ベンチ

Amelia 12 Castellazzi
Yepes 37 Faraoni
Bonera 77 Muntari
Ambrosini 7 Pazzini
Emanuelson 27 Pandev
Cassano 30 Castaignos
Pato 44 Bianchetti