スティーヴン・チャン会長の年次株主総会でのスピーチ

スティーヴン・チャン会長の年次株主総会でのスピーチ

 ネラッズーリの同会長が本日27日(金)年次株主総会で行ったスピーチ

 ネラズーリの皆さん、こんにちは。

 2019-20シーズンを振り返るための年次株主総会にお集まり頂いた皆様に感謝申し上げる。

 我々にとり同総会はクラブの年次財務諸表の承認という形式的なものだけにとどまらない - 我々全員が一堂に介しネラッズーリの為に重ねた実績を認め、また愛するインテルのために抱いたエモーション、愛情、情熱に彩られた1年を振り返る機会だ。

 本日のミーティングは当然ながらリモートで行われ、我々の生活や行動に深い影響を与えたパンデミックの中開催される。それは世界経済、また結果スポーツ、サッカー業界にも深刻な影響を与えた。

 今この時、私とクラブの思いはCOVID-19の影響を受けた全ての人々と共にある。我々はウイルスと闘うために日々孜孜忽忽と働らく全ての医療従事者に深い感謝の意を表したい。この困難な状況下、メディアを通した影響力を持つサッカー界は、社会全体に対し重要な2重の責任を担っている:

  • 一方でサッカーは我々に困難な時代を乗り越えるために必要な強さを与えてくれる、真のスポーツ的価値観である不撓不屈の決意を称える必要がある。
  • また一方では希望と前向きなエネルギーを伝え、人々の生活に喜びをもたらすエンタテイメントを提供せねばならない。

 このような価値観を基盤に築きあげられたクラブとして、インテルは規範を示していきたいと考えている。まず第1にこの苦難の時期にも屈せず、勇気と献身的な姿勢を崩すことなく不断の支援を行い続けて下さったインテルに関わる男性と女性、全ての人々に感謝を表したい。

 スタッフ、サッカー選手、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、ユース部門、女子サッカー部門、経営陣、そして株主の皆様 - 各々の立場に関わらず、我々1人1人がクラブが成長、発展し続ける為に果たすべき意義深い役割を務める必要がある。

 我々の並外れて素晴らしいファンの皆様へ:スタンドからの声援を非常に恋しく思っているが、皆の励ましとインテルへの深い情熱、そして愛情を日々一層実感している。ファンは我々が目標を達成するために必要とする力を与えてくれている。

 また先行きの不透明なこの時期に、協調の精神を示し続けて下さった放送局、スポンサー、パートナーの皆様にも感謝している。

 インテルは、私的、公的、そして公共機関レベルにおけるあらゆる機会に際して、公衆衛生と全ての人々の健康だけがこの危機において最優先事項であることを強調してきた。

 またこの場を借り国内および国際的な政府機関やスポーツ機関に感謝の意を表したい。サッカー界は美しい試合と世界の何百万人にも上るファンの為に、前例のないこの状況下一丸となって真の団結を示してきた。

 パンデミックにより惹起された経済危機はサッカー業界に深刻な影響を与え、業界が抱えた問題の深刻化を加速させている。

 サッカー界のビジネスモデルは長年変化されることなく、経済的側面における持続可能性を損なう明確な不均衡が障害となっている。

 サッカークラブは興行主としてのリスクと非常に高額なランニングコストを背負いながらも、その見返りとしての収益に対する権利を持たず、第三者及び厳格な規制によって管理されている。

 このシナリオは、スタジアム事業における収益の損失は言うまでもなく、サッカーへの投資を行うスポンサー企業が直面する困難により、一層悪化の一途を辿っている。現在サッカー業界の持続可能な未来を保証する為に、サッカー界のガバナンス全レベルが極めて重要な問題に取り組んでいる。

  1. クラブにより多くの権限を付与するシステムの近代化
  2. イタリアにおける国際大会の進化

 プライベート・エクイティ・ファンドによるセリエAへの投資承認という動きは、セリエAブランドの国際的な魅力を高め、商品管理の強化を可能にする、将来に向けた重要な一歩となる。

 だが我々はサッカーと新しい世代のファンとのより緊密な関係を築くことに最大限の努力を払わねばならない。サッカーには革新と国際化が切実に求められており、次世代のファンの必要性を認識し、彼らに見合う形でのサッカー製品が提供が必要不可欠だ。我々はビデオゲーム、ソーシャルメディア、ストリーミング・プラットフォームを通して若者達の注目を集める努力を続けているが、現代の若者がサッカーの試合の為に90分もの時間を割くことは徐々に少なくなっている。

 ここに最も大きな成長のチャンスがある。

 我々は若年層や国際市場をターゲットとしたサッカー製品の多様化と革新を推進し、新しい競技フォーマットを創造する必要がある。新しいテクノロジーや様々なプラットフォームが有する可能性を最大限に活用しなければならない。

 サッカークラブはファッション、ライフスタイル分野のブランドとのコラボレーションを展開する国際的ブランドに成長しつつある。またクラブ所有の最先端スタジアムをはじめとするインフラ整備等も重要な役割を果たす。目標は我々の製品にエンターテイメント分野の世界的グローバルプレーヤーに引けを取らない競争力をつけさせることだ。来年にはインテルが幾つかの画期的なプロジェクトを発表することになるだろう

 蘇寧グループによる取り組みと支援のおかげで、クラブの経済的価値と堅実性はこの複雑かつ不安定な時代にあっても成長を続けている。

 昨シーズン、CEOのアレッサンドロ・アントネッロが率いるコーポレート部門は下半期の深刻な影響をもたらした世界的なパンデミックによる甚大な打撃にもかかわらず、素晴らしい業績を記録した。

 我々の収益は前年比を見ても安定している。この結果はクラブの持つグローバルなビジョンと戦略の有効性を証明するものだ。

 この結果はまた蘇寧グループのオーナー就任以後の驚異的な進歩が継続していることを示すものだ。採用したビジネスアプローチの成功により収益増加は2倍以上を記録した。

 我々のブランド価値は過去5年間で235%以上の上昇を記録、現在4億6600万ユーロの価値を持つが、世界的に更なる上昇傾向にある。

 世界的なファン基盤は年々成長を続け、現在インテルは世界で9番目に大きなサッカークラブとなっている。

 この成長はデジタルチャンネルにおいてより顕著に現れている。ローカライズされた革新的デジタルコンテンツにより、フォロワー数は3900万人に達し、前シーズン比で1620万人 - 72% - の増加を見せた。インテルは2016年から2020年までの5年間で、ソーシャルメディアにおけるフォロワー数で世界最大の成長を記録している。

 2016年から2020年の間の成長は、FCインテルナツィオナーレが欧州14番目の企業価値を有し2016年から2020年の成長率においては欧州3位に入ると評価する、KPMGの著名な2020年度版欧州サッカー・クラブの企業価値報告書に記されている。

 このブランド価値があるからこそ、自らの持つ魅力に自信を持ちあたらの市場の開拓乗り出すことができる。

 クラブ強化の取り組みには、インフラ施設の改装も含まれている。

 2019年のクラブ本部1908インテルHQの新設に伴い、昨シーズンは蘇寧トレーニングセンターの改修工事に着手した。このプロジェクトにより世界的トップクラブに匹敵する近代的なトレーニングセンターをスポーツエリアに提供。蘇寧ユースセンターには更なる投資が計画されており、既に開設されたカレッジに住居とオフィスが新たに加わる予定だ。

 また既知のように、ACミランとの協力の下、サン・シーロ地区の複合施設を含めたミラノの新スタジアム建設も進めている。

 ジュゼッペ・マロッタCEOが率いるスポーツ部門は昨シーズン非常に良い成績を収めた。

 昨シーズン序盤、我々は新時代を築くための強固な基盤の定礎に着手し、段階を経てインテルに栄光を取り戻すという野心的な目標を掲げた。

 昨シーズンの目標は、勝者のメンタリティ、帰属意識、自己犠牲精神を育て、競争相手との差を縮めることだった。

 我々はアントニオに、この使命を全うする為に必要とされるプロ、そして人としての資質全てを見出した。アントニオはインテルの指揮を任されると即座に真のリーダーとなった

 選手たちは最大限の献身と、自らに求められた自己犠牲の精神を発揮した。

 リーグ戦は劇的な状況に直面し3ヶ月間の中断を余儀なくされた。ロックダウンはどのクラブにとっても、とりわけ成長過程にあるクラブにとっては計り知れない難関となり立ちはだかった。

 だが監督が求めた変革は確実な結果に繋がった。

 リーグ2位という結果は3年連続となるチャンピオンズリーグへの出場を意味していた。

 そして厳しくもエキサイティングなシーズンの最後を、10年ぶりのヨーロッパ大会決勝戦進出で締めくくった。

 それがインテルが戦わねばならないレベルだ。そして我々はこの結果を当然のことと享受してはならないことも理解している。

 蘇寧グループが指揮を執ってからの4年間、毎シーズンこの結果を求め戦ってきた。

 ピッチ上での成功こそが、インテルが常に自分たちクラブのために、そして素晴らしいファンのために努力せねばならない目標だ。

 我々は数ヶ月前に終えたばかりの昨シーズン、クラブを栄光へと導き、我々とインテルファミリー全体に素晴らしい未来をもたらす土台を築いたと確信している。

 今シーズンの目標も同様だ:我々はこのまま成長を遂げ、地歩を固めたいと望んでいる。

 前向きな成長が見られる限り、我々が正しい道を歩んでいるという確信は揺るがない。パンデミックが残り少ない今年、そしておそらく次のサイクルにおいても影響を持つことは間違いない。だがクラブは長期的な準備を進めている。

 我々は、スポーツとビジネスのパフォーマンスの持続可能性と安定性の確保を変わることなく優先事項に掲げる。

 我々は自分たちの行手を阻む障害を乗り越えられることを示してきた。今後も建設的な視点から目標達成への正しい道のりにあるという信念を抱き今後もこれを継続していくつもりだ。

 我々のインテルは世界に開かれ、勇敢で、人々を忘我に誘い、革新的で、高いパフォーマンスを誇る。

 何百万人もの人々の心を魅了し、感動させ、浮き立たせること - それが今日も、この先も永遠に我々の使命だ。

 皆様のご健勝をお祈りしている。

 フォルツァ・インテル!


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