ミラノ発 – ネラッズーリは日曜日も好調を維持し、スペツィアに2-1で勝利してセリエA 6連勝を記録した。インテルは後半の2ゴールによって勝点3を獲得し、リーグ第13節終了時点で勝点30ポイントを獲得。サッスオーロに勝利したACミランとの勝点差は1ポイントとなっている。インテル、スペツィア共に前半は精彩を欠いたが、後半に入ってハキミとルカクの得点によってネラッズーリがリードを奪う。しかしスペツィアも90+4分にピッコリがゴールを決めて1点を返した。日曜日に初めてサン・シーロでインテルと対戦したスペツィアは、4-3-3のフォーメーションで試合に臨んだ。ヴィニャーリ、イスマイリ、モラ、アカンポラを擁し、監督イタリアーノが指揮を執る同チームは、ホームチームにスペースを与えまいとし、忍耐を強いた。
昇格組との試合として予想される展開とは異なったものの、インテルは最終的に勝利を収めた。しかしそれは簡単な仕事ではなかった。リッチがデイオーラやモラと良く連係して、ブロゾヴィッチをはじめとするインテル中盤に強いプレスをかけてきたためだ。3-5-2で試合に臨んだインテルは、序盤に大きなチャンスを作り出す。この試合で最初のチャンスは4分、ラウタロのパスを受けたルカクがシュートを放つが、これは相手選手に当たってコーナーとなる。その次はヤングが左サイドで2人の対戦選手を躱してシュートに持ち込んだが、GKにセーブされる。こうして早い時間帯に得点機を得たインテルだったが、一貫性を欠き、その後もゴールを決めることはできない。インテルの両ストライカーは中盤の選手と上手く連係できず、サイドから上げるクロスも通常よりも精度が低かった。冒頭のチャンス以外に特に目立つシーンのないままハーフタイムが近づく。前半はゲストチームが50%を少し超えるポゼッション率を記録したが、ハンダノヴィッチの守るインテルゴールが脅かされることはなかった。しかしその一方でインテルも、スペツィアゴール前でそれほど大きな危険を演出することは叶わなかった。
試合に新たな刺激を投じるために、コンテは後半からガリアルディーニに代えてセンシをピッチに送り出す。後半開始から6分後、ネラッズーリがついに膠着状態を破った。フォワード2人の見事な連係からインテルのプレーに勢いが生まれる。ルカクがロングパスを胸で落とし、ラウタロがハキミにパスを出すと、同選手が右サイドを素晴らしいスピードで駆け上がり、そのままニアポストにシュートを決めた。これでハキミは今季4ゴール目を記録した。
リードを奪ったインテルは、特にスペツィアのプレーの精度が不十分であったこともあり、確実な試合運びで自陣ゴールを危険にさらさず、ハンダノヴィッチにはほとんど見せ場がなかった。一度はエンゾラにヘディングシュートを許したが、これはクロスバーを越えた。そして71分、インテルがリードを2点に広げる。右サイドでハキミが蹴ったボールにエンゾラの手が当たり、VARの介入後、インテルにPKが与えられた。キッカーを務めたルカクがミスを犯すことなど当然なく、プロヴェデルが飛んだ方向と反対側に決めて、インテルの勝利をもたらすゴールを記録した。これで同選手は、インテル加入後11本のPK全てを成功させたことになる。
スペツィアは最後の20分間で何人かを交代し、勝点獲得目指して全力を投じる。しかし同チーム最大の得点チャンスはオフサイドで無効となった。その間コンテはルカク、ハキミ、ヤングを退かせて休養を与えた。2-0のまま試合終了が近づくが、笛が鳴る直前にピッコリがスペツィアに慰めの1点をもたらし、インテルのクリーンシートの望みは破られた。これは試合中一貫したプレーを見せたイタリアーノ指揮下のチームにとって相応しい報酬と言えるだろう。このピッコリのゴールの直後に主審の笛が鳴り、インテルはスペツィアを2-1で破り、リーグ6連勝を記録した。コンテ率いるネラッズーリは日本時間の12月24日(木)2時30分から、2020年の締めくくりとしてエラス・ヴェローナとのアウェイ戦に臨む。
インテル 2-1 スペツィア
インテル(3-5-2):1 ハンダノヴィッチ;37 シュクリニアル、6 デ・フライ、95 A. バストーニ;2 ハキミ(80分33 ダンブロージオ)、23 バレッラ、77 ブロゾヴィッチ(66分22 ビダル)、5 ガリアルディーニ(46分12 センシ)、15 ヤング(80分36 ダルミアン);9 ルカク(80分14 ペリシッチ)、10 ラウタロ
ベンチ:27 パデッリ、97 ラドゥ、11 コラロフ、13 ラノッキア、24 エリクセン、
監督:アントニオ・コンテ
スペツィア(4-3-3):94 プロヴェデル;69 ヴィニャーリ、19 テルツィ、34 イスマイリ、20 S. バストーニ;27 デイオーラ(72分25 マッジョーレ)、8 リッチ、6 モラ(72分80 アグデロ);4 アカンポラ(90分15 マスティーヌ)、18 エンゾラ(80分91 ピッコリ)、11 ギャシ(80分17 ファリアス)
ベンチ:12 クラピカス、5 マルキッツァ、10 アゴウメ、16 バルトロメイ、21 フェレル、24 エステベ、28 エルリッチ
監督:ヴィンチェンツォ・イタリアーノ
得点者:ハキミ(51分)、ルカク(71分/ PK)、ピッコリ(90+4分)
イエローカード:ブロゾヴィッチ、エンゾラ、テルツィ
警告:コンテ
アディショナルタイム:2+4分
主審:ファッブリ
副審:ヴィラ、スカトラリ
第4審判:アウレリアーノ
VAR:ヴァレリ
English Version
Versione Italiana
Versi Bahasa Indonesia
Versión Española