フィレンツェ発 - 次のコッパ・イタリアマッチはミラノダービー。インテルは今季コッパ・イタリア準々決勝でACミランと対戦する。ラウンド16で勇敢なフィオレンティーナを倒すのに120分間の激闘を強いられた。ベスト8進出を決定付けたのは延長後半終了1分前。試合の大部分を支配したインテルだったが、数多くのチャンスを逃してフィオレンティーナの最初の枠内シュートでその代償を払うことになった。ビダルがPKで決めた先制点は後半序盤のクアメのゴールで帳消しとなった。クアメの得点でフィオレンティーナは息を吹き返してこれまでよりも果敢に攻撃を仕掛け始める。インテルはハードワークをして最後の最後で歓喜の瞬間を迎えた。119分にバレッラのクロスをルカクがヘディングで沈めた。今季コッパ・イタリア準々決勝ACミラン戦は今月最後の週に予定されている。
晴天に恵まれたスタディオ・アルテミオ・フランキで行われた同試合は試合開始30分までの内容は乏しかった。まず試合開始前にプランデッリとコンテはウォーミングアップ中にスターティングメンバーの変更を加える必要があった:スタメン出場予定だったセンシに代わってビダル、ボルハ・バレロに代わってボナヴェントゥーラ。コンテは3-5-2のフォーメーションを採用してラノッキアを3バックの真ん中に起用。エリクセンは中盤底に配置され、サンチェスはシャドーストライカーとしてラウタロの下にポジショニングした。フィオレンティーナはクアメをワントップに置く3-4-2-1。
試合序盤はインテルが優勢に進めるがエキサイティングゲームではなかった。ネラッズーリはより前に出てシュートを放ち、フィオレンティーナは前半30分までにシュート本数は1本。コンテのチームはヤングとペリシッチがいる両サイドを中心に攻撃を組み立ていた。フィオレンティーナは同インテルウィンガー選手に梃子摺る場面を見せていたが、危険なシーンは作らせず。
同試合最初の動きがあったのは37分:エリクセンのミドルシュートをテラッチアーノが手で弾き、そのボールをサンチェスがつめたがゴール右ポストを叩いた。しかしその後VAR判定でマッサ主審はその場面で同フィオレンティーナGK選手がサンチェスにファールを犯したとしてインテルにPKを与える。キッカーはビダルが務め、しっかりゴールネットを揺らしてネラッズーリ選手として初得点を記録した(40分)。その数分後にマッサ主審は自陣ボックス内でミラン・シュクリニアルがクアメを倒したとしてヴィオラにPKを指示する。だがVAR判定後にファールはなかったとして同PKは取り消された。
後半開始直後インテルはペリシッチのクロスからラウタロがゴール前でトラップシュート。しかし惜しくもゴール枠外で追加点とはならず。2失点目を喫する寸前だったフィオレンティーナは2選手を交代でピッチに入れて、勇敢かつ前線にボールを運ぶようになった。そして57分、コーナーキックからの混戦のこぼれ球を拾ったクアメが右足を一閃。ボールは凄まじい弾道でゴール右上に突き刺さった。
同点に追いつかれたコンテのチームはより精彩を欠き始める。一方で試合を振り出しに戻したヴィオラは空いているスペースを見つけてネラッズーリの隙を伺う。特にヴィオラの変化はスタッツが物語っていた:前半シュート本数1本、しかし後半はショート本数9本。インテルは試合の主導権を取り返そうと試みる。80分にはペリシッチのクロスをサンチェスが合わせるもゴールとはならず。
90分間で両チームは追加点を奪えずに試合は延長戦に突入。左サイドで絶え間なく上下運動をしたペリシッチのクロスは相手選手に当たってコースが変わってゴールバーを直撃。さらにサンチェスのヘディングシュートはテラッチアーノがセーブ。インテルは完全に主導権を握ってヴィオラ守備陣のギャップを探し、エリクセンはテラッチアーノに強烈なミドルシュートを放った。
延長後半残り5分を切ったところでエリクセンの右コーナーキックからルカクが空中戦を制してヘディングシュート。だがここもテラッチアーノが守り切る。ヴィオラがPK戦を視野に入れ始めてプレーしていたが、インテルは最後までゴールを目指した。そしてその意思が実を結ぶ:ニコロ・バレッラが右サイドから完璧なセンタリングをゴール前に走り込んだルカクに送る。同ベルギー人選手はフリーで弾丸ヘディングシュートをゴールに叩き込んだ。2-1で勝利したインテルは今季コッパ・イタリア準々決勝進出を果たした。
試合詳細
フィオレンティーナ 1-2 インテル
得点者:ビダル(40分、PK)、クアメ(57分)、ルカク(119分)
フィオレンティーナ(3-4-2-1):1 テラッチアーノ;4 ミレンコヴィッチ、2 マルティネス・クアルタ、98 イゴール;22 カセレス(53分23 ヴェヌーティ)、5 ボナヴェントゥーラ、34 アムラバト、3 ビラーギ;10 カストロヴィッリ、92 エイセリック(53分9 ヴラホヴィッチ);11 クアメ(97分77 カジェホン)
ベンチ:33 ブランコリーニ、69 ドラゴフスキ、8 ダンカン、20 ペッツェッラ、27 バレカ、28 モンティエル、29 クラステフ、32 ダッレ・ムラ
監督:チェザーレ・プランデッリ
インテル(3-5-2):1 ハンダノヴィッチ;37 シュクリニアル(61分6 デ・フライ)、13 ラノッキア、11 コラロフ;15 ヤング(69分2 ハキミ)、5 ガリアルディーニ(81分23 バレッラ)、24 エリクセン、22 ビダル(94分77 ブロゾヴィッチ)、14 ペリシッチ; 7 サンチェス、10 ラウタロ(69分9 ルカク)
ベンチ:27 パデッリ、97 ラドゥ、95 バストーニ
監督:アントニオ・コンテ
イエローカード:エイセリック、ボナヴェントゥーラ、シュクリニアル、クアメ、エリクセン、イゴール、ビダル、ハキミ、ラノッキア、サンチェス、ルカク
アディショナルタイム:3+2+1+2分
主審:マッサ
副審:ヴェッキ、ディ・ロリオ
第4審判:プロンテラ
VAR:アウレリアーノ
VARアシスタント:コスタンツォ
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