UCL、インテル対シャルケ04戦:2-5、シャルケが逆転勝利

試合開始25秒でスタンコヴィッチが先制。だが後半に3ゴールを許しゲームの流れが変わる

ミラノー2010-11 UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグのインテル対シャルケ04戦は、2-5でシャルケの勝利で終わった。

両チームの選手は90分間、休むことなく、そして、ボールデッドの瞬間が少ない白熱のゲームを“メアッツァ”のピッチで展開した。ただ、ネラッズーリにとっては不幸なゲームだったと言える。先制したのはインテル。試合開始25秒、スタンコヴィッチが右足のボレーでロングシュート、前に出ていた相手GKの背後を突いて得点。ゲームはかくしてスタートした。だが、すぐにマティップのラッキーなゴールでシャルケが同点。ミリートがゴールを決めて再度リードを奪ったが、今度はエドゥがジュリオ・セザルの見事なセーブがこぼれたところを決めて同点。息をつかせぬ展開となった前半。インテルにとっての不運は後半に訪れた。ラウールのゴール、ラノッキアのオウンゴール、そして、キヴの退場。10名になったインテルに対して、エドゥがこの日2本目のゴールを決めてシャルケが勝利を確実なモノにした。

前半ーチャンピオンズリーグが戻ってきた。“メアッツァ”のチケットは完売、満員の観衆はピッチに戻ってきたディエゴ・ミリートを歓迎した。トップ下にスナイデル、ミリートはエトオと2トップを構成。サネッティが左サイドバック、中盤をスタンコヴィッチ、モッタ、カンビアッソが構成した。そしてキックオフ。キックオフ直後にインテルはスタンコヴィッチのスーパーゴールでインテルらしいスタートを切った。キックオフ直後の25秒、カンビアッソのロングパスに反応したミリートが裏に走りこもうとしたのをノイアーがエリア外に出てボールをクリアしたが、そのボールをインテルの記録に残るような鮮やかなロングシュートでスタンコヴィッチが決めて1-0とした。シャルケはすぐさま反撃に出る。前半5分、ラウールはクロスに合わせて飛び込んだが、ちょっとのところで届かず。ラウールはその直後ファルファンのクロスに見事に対応した。だが、ジュリオ・セザルが注意深く、ボールを体の中央で処理。8分、ミリートからのファーサイドへのクロスにスナイデルが頭を合わせたが枠を捉えることがなかった。シャルケの同点ゴールは17分に訪れた。コーナーキックからのボールをパパドプロスがヘッドで合わせたが、ジュリオ・セザルが神がかりの反応でこれを防いだ。だが、そのボールが不運にも密集の中のマティップの前にこぼれ、マティプがこれを決め同点にしたもの。この日のジュリオ・セザルは神がかりのセーブを連発した。19分にはフラードの左足のボレーシュートを防いでシャルケにリードを許さなかった。インテルの前半最高のプレーは20分。右サイドを抜け出たマイコンのクロスにエトオが足で合わせてネットを揺らしたが、オフサイドと判定された。23分、今度はスナイデルの裏へのパスにミリートが抜け出たが、オフサイドと判定された。リプレーで見る限り、明らかにオンサイドに見えたが………。この時点でスタンコヴィッチが痛みを訴え出る。12分にバウムヨハンとの衝突で痛めた箇所の痛みが引かず、24分にピッチを去ることになった。代わりにカルジャが投入された。その後、インテルは防戦に追われたが必死に守りぬいた。その結果が、ミリートのゴールとなった。右からのサネッティのクロス、それをスナイデルがファーサイドのカンビアッソに浮き玉、それをカンビアッソがヘッドで折り返し、中に飛び込んだミリートが左足のボレーでネットを揺らした。だが、このゴールでゲームが小康に入ることはなかった。シャルケがゲームを諦めることはない。20分、バウムヨハンからのパスをエドゥがシュート。このシュートはジュリオ・セザルの鮮やかなブロックにあったが、こぼれたボールを自ら左足のアウトでゴールに蹴りこんだ。48分、サネッティへのファウルでファルファンにイエローカード。これでファルファンはセカンドレグ出場停止となった。前半のインジュリータイムは3分間。前半を終わって2-2でハーフタイムに入った。

後半ーハーフタイムでのメンバー交代はなし。後半開始直後(1分)抜け出したミリートがノイアーと1対1になったが、左足のインフロントで狙ったボールがわずかに枠を外し大きな得点機を失った。その1分後、今度はスナイデルのパスでエトオが抜け出て、ドリブル、強烈な左足シュートを放ったが、ノイアーがこれに反応、コーナーキックに逃げた。7分、キヴがファルファンにファウル、イエローカードをもらう。これでゲルゼンキルヒェンでのセカンドレグでプレーすることが出来なくなった。そして8分、ファルファンのクロスにラウールのテクニックが炸裂した。インテルDF陣をあざ笑うかのようなゴールで、シャルケがリードを奪った。そして、そこからインテルの崩壊が始まる。12分、ゴール前でフラードのマークに入ったラノッキアが相手のクロスを自分のゴールに蹴りこんでしまった。ラノッキアのオウンゴールで2-4。さらに、エドゥに対するキヴのタックルが危険と見なされ2枚目のイエローカードを喰らって退場処分になった。この時点でインテルは10人での戦いを強いられることになった。インテルにとってせめてラッキーだったと言える瞬間は、後半20分、フラードの強烈なシュートがポストを直撃、辛うじて更なる失点を防いだこと。インテルはミリートとスナイデルがシュートを打つが、すべて、シャルケDF陣にブロックされる。そして、シャルケの駄目押しゴールが生まれた。30分、エドゥがこの日2本目のゴールを決めたのである。ファルファンが抜け出し決定的チャンスとなったが、何とかゴールポストとジュリオ・セザルが防いだが、その直後にエリア周辺からのエドゥの鮮やかなシュートがジュリオ・セザル背後のネットを揺らして2-5となった。この日のシャルケのゴールマウスは何か魔法がかけられていたかのようにインテルの攻撃に蓋を閉めた。ロスタイムの後半49分、左サイドをドリブルで抜けたエトオがGKと1対1の状況でシュートを放ったが、ファーサイドに外れた。後半のインジュリータイムは3分間。そしてアトキンソン主審は試合終了の笛を吹いた。セカンドレグは4月13日(水)、ゲルゼンキルヒェンで行われる。不可能なことは何もない。



インテル対シャルケ04 2-5


得点者:前半1分 スタンコヴィッチ、17分 マティップ、33分 ミリート、40分 エドゥ、後半8分 エドゥ、12分 ラノッキア(オウンゴール)、30分 エドゥ

インテル:1 ジュリオ・セザル、13 マイコン、15 ラノッキア、26 キヴ、4 サネッティ、5 スタンコヴィッチ(前半24分、14 カルジャ/後半18分、2 コルドバ)、8 チアーゴ・モッタ(後半31分、55 長友)、19 カンビアッソ、10 スナイデル、9 エトオ、22 ミリート
控え選手:12 カステッラツィ、17 マリガ、23 マテラッツィ、27 パンデフ
監督:レオナルド

シャルケ04 :1 ノイアー、22 内田、4 ホヴェデス、14 パパドプロス、2 サルペイ、17 ファルファン、32 マティップ、11 バウムヨハン(後半31分、13 シュミッツ)、18 フラード(後半38分、31 ドラクスラー)、7 ラウール(後半42分、16 カリム)、9 エドゥ
控え選手:33 ショーバー、3 エスクデーロ、5 プレスタン、8 ハオ
監督:ラルフ・ラグニック

主審:マーティン・アトキンソン(イングランド)
イエローカード:前半13分 スタンコヴィッチ、48分 ファルファン、後半17分 キヴ、15分 サルペイ、21分 パパドプロス、40分 ラウール
退場:後半17分 キヴ
インジュリータイム:前後半3分づつ
観衆:72,770名


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